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■サーキットへ行こう!■
2004/06/05-06 フォーミュラ・ニッポン第3戦@ツインリンクもてぎ

 

一夜明けて決勝日。
 
決勝日ということで早めに家を出たのですが、駐車場確保にややてこずったのとチケットカウンターの列以外はさほどの混雑はありませんでした。
つーかグラスタ思いっきりがらがらなんですが(汗)。
公式発表では入場者数、18000人だったらしいですが、とてもそんな風に見えなかったぜよ…。

到着早々に5コーナースタンドへ移動して、Fポンのフリー走行を観戦しつつ写真撮影。
行ってみたらわし以外に数人しかいなくて、しかもその数人が皆でっかいカメラ持っててちょっと恥ずかしかったですよ(汗)。
写真撮る人にも人気スポットみたいでした。
この頃はまだ天気よくて、帽子だけでは日差しに耐え切れなくて恥ずかしげもなく頭からタオル被って観戦していたのですが、
この頃から段々空が灰色に…。

F3第8戦決勝はグラスタの端っこ、めいいっぱい1コーナー寄りで観戦。

1コーナーのライン取り追いかけるのが面白くてねー、
上位グループは皆綺麗に回ってるのに、これが段々順位が落ちてくるにつれて
『どこ走っとんじゃ』と突っ込みたくなるくらい大回りだったりライン取りばらばらだったり。
カルボーンは場内実況で『突っ込みタイプ』『イケイケタイプ』と言われていた割にコーナリングはかなりコンパクトでした。
同じくらいちっちゃく綺麗に回っていたのが中嶋一貴氏。 …と思ったら途中でコースアウトしてるし(汗)。

F3の終了後は急いでピットウォークへ。いやもう、凄い人でした…。
この日はFポンドライバーも多数参加していましたが、昨日みたいに声かけてまでサインや写真お願いする余裕とてもありませんでしたわ…。
(一応断ってから撮らせて貰ってましたが、却って迷惑だったかな…)
真っ赤な顔しててんてこ舞い状態でサインに応じていたライアンがちょっと可愛かったけどかわいそうでした。

午前中に決勝が終わってしまったF3チームは早々に撤収してしまってて、もぬけの殻でした。ちょっと寂しかったです。


その後、ちょっと時間が空いたのでホンダコレクションホールを見学。
グランドスタンドからはだいぶ離れていますが、場内に巡回バスがあるので移動自体は楽でした。
丁度インディの特別展示をやっていて、マンセルがタイトルを獲った時のニューマン・ハースのマシンも展示されていたり。懐かしいなあ。


そしていよいよ決勝、のはずだったんですが、とうとう午後から雨が!
しとしとと霧雨が路面を濡らし始め、急遽ウォームアップ走行が追加されたためその分スタートもディレイに。

フォーメーションラップが始まり、雨もやや強くなってきた。
雨装備を車に全部忘れるという大ドジをかまし(汗)、タオルで雨からカメラを庇いながらレンズをグリッドに向ける。
各社グリッドについて、シグナルが一つ一つ灯って…そしてスタート!


1コーナーに向けて一斉に加速する中、予選3位の本山哲が一気にトップに踊り出る!
もとやまああああ!!
とか叫びたい気分でした。そのあとすぐにライアンに抜かれてしまいましたが(汗)。

オープニングラップはライアンが取る。が、スリップストリームに入った本山がライアンをぐいぐい追い詰め…
2周目の1コーナーでライアンがコースアウト!
<約一台あさってのコースを走るライアン(汗)。
もとやまああああ!!!
いや、まさに王者の迫力勝ちって感じでかっこよかったです。

そういや、ロッテラーは? …なんか見た感じいまいちペースが悪い。案の定なんかずるずる順位下げてるし(泣)。
雨用セッティングが決まらなかったのかなあ…。

と、7、8周もした頃でしたでしょうか。突然1台のマシンがピットに入ってきた。
『タイヤ交換、何と、スリックタイヤだー!
…えっ?
こっち、まだ雨降ってますよ??

なんかよく分からないまま状況を見守っていたのですが、場内放送が逐一、そのマシンのラップタイムを告げてくれる。
たった1台、スリックタイヤのマシンは、他のレインタイヤのマシンと遜色ないタイムで走っている。
と、他のマシンも次々ピットインしてきた。そのタイムを見て、スリックの方が早い、と皆判断したみたい。
…あ、井出有治のピットインがなんかてこずってないか?!
<ピットインする井出有冶。

全車ピットインが終わってみたら、なんとロッテラーがトップ! 2位には、さっき真っ先にスリックタイヤに交換した、片岡龍也。
F3からステップアップしてきた、今年唯一のルーキー、だとか。
そんな人が一発大ギャンブルに出て、この位置を走っている。凄いことなんじゃないか?
そういや、いつの間にか雨も殆ど止んでたな。

と。

あー!最終コーナーで立川祐路がスピンーー!!
なんですとー!!!
このスピンでマシンがコースの中央に立ち往生してしまい、セーフティーカー導入。
うはー、生でセーフティーカー見るの初めてだよ。
各車隊列を作って周回を続ける向こうに、ピットをとぼとぼ歩いて戻ってくるドライバーの姿が見えた。

そして数周後、マシンの撤去も終わり、セーフティーカーのランプが消えた。レース再開だ。
『インディでは再スタートをスタンディングオベーションで迎えるそうです、無理にとは言いませんが(笑)、皆様、拍手でお迎えください!!』
この閑散とした観客数でやっても様にならないんじゃとか思ったが(おい)、本当に立ち上がって拍手する律儀な観客一同(笑)。

あー、再スタートで片岡が井出に抜かれたー! と思った次の瞬間。
脇坂寿一が2コーナーでコースアウト!
<2コーナーから飛び出す脇坂寿一。この後リタイア(泣)。
…わっきーさーん…。 _| ̄|○|||

再スタート後はロッテラーが独走態勢、井出が追従。
3位争いは片岡、本山、そしていつの間にか順位を上げてきたブノワ・トレルイエが団子状態。
Fポン3戦目のルーキーが、去年のチャンピオンとランキング2位を抑えて走っている! 凄い、凄いよ!
それでも、前を走る片岡の方がどうしても苦しそう。もてぎは抜き所が少ないらしいけれど、このまま逃げ切れるか…。
とはいえ、本山も後ろのトレルイエを抑えている状態。二人で争っている隙に、本山が一瞬ミスって片岡との間隔が開いた!
今のうちに逃げるんだ片岡ー!
うわわしが思ったこと場内実況にそのまんま言われた(汗)。

とかやっている間に5コーナーで服部尚貴がコースアウト…。何があったんですか…。

レースが残り10周を切った辺りで、オーバルコースに下りて表彰台前まで移動。
ロッテラーの初優勝目前だけど、もうそれどころじゃない。片岡が表彰台に乗れるか、そればっかり。
とうとう残り数周で、トレルイエが本山をパスして4位に浮上。片岡に襲い掛かる。
ポディウムの下で待つ人たちの間からも『片岡がんばれー』の声が聞こえてくる。 ああもう駄目だ、切なくて涙出そうだ…。

そして、再スタート後も何故か1〜2コーナーでコースアウトを繰り返していたライアンは、49周目にさりげなくファステストラップを刻んでたらしい。
場内実況が教えてくれた(笑)。

そして。
ロッテラーが初優勝のチェッカー! 2位に井出が入り、いや、それより片岡は?! 片岡は?!
やったー! 3位でチェッカー! 周りからも自然に拍手が起こりました。

しばらく待っていると、上位3人のドライバーがポディウムまで移動してきた。
  
ロッテラーはファンに手を振ったりして嬉しそう。井出は…あれ、なんか表情が暗い? 2位入ったのに何で?
『井出泣いてないか?』という声がした。確かに、そう見えなくもないような…。
(後で雑誌で知ったのですが、やっぱりタイヤ交換のときにてこずって順位を落としたのが悔しかったらしいです)

いろいろハプニングもありましたが、素直に、良いレースだな、って思えたレースでした。
やっぱりわし、サーキットが、レースが好きだなあ。
一時期モータースポーツから離れかけたこともあったけれど、 この場所に戻ってきて本当に良かった。
ポディウムの下で拍手を贈りながらそんな気持ちをしみじみ噛み締めてました。
<シャンパンファイトに興じるロッテラー。

表彰式とシャンパンファイトを堪能したあとは、グラスタの売店でお土産を買って、サーキットを後にしました。
翌日出社したら、案の定まっ黒こげな腕見られるたびに『あんたどこ行ってたの(汗)』って散々聞かれましたです(汗)。

>>おまけ写真館。

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