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2009.03.10 Tuesday

フリースタイルスキー世界選手権レポート。

今回はちょっとF1から脱線しまして、3/7,8に行ってきましたフリースタイルスキー世界選手権のモーグル、デュアルモーグル競技の観戦レポートです(mixiにアップした分を再編集いたしました)。
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めっさ長いんで、本文は「続きを読む」からどうぞ。
わし自身高校卒業まで猪苗代町に住んでいたのと、出身中学の真上がリステルだったのもあって、Jスポーツに加入したのをきっかけにモーグルはオフシーズンにちまちまチェックしてます。
ワールドカップは毎年行われているんですが、2年に1度の世界選手権の会場が12年ぶりに日本にやってくるとのことなので、いい機会だわ、とのこのこ出かけて参りました。だって実家から会場まで車で5分かからないんだもん(笑)。
今年は暖冬で、前日も丸1日雨だったりで無事開催できるか心配だったんですけど、冬季は封鎖している観光有料道路からトラックで雪を運んだりして、何とか開催にこぎつけた模様。
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モーグルのコースはこのファミリーゲレンデを登ったところにあるんですが、初日たまには運動しようと徒歩で登ったら大腰痛に見舞われまして(汗)、翌日は素直にリフト乗りました。とほほ。


■土曜日。
女子の予選は第2エアのジャンプ台のちょっと上から観戦して、それ以降はゴール地点から観てました。
お天気なのに雪(汗)というよく分からない天気でしたが、思ったほど寒くなくそこそこ快適に観戦できました。コースの角度が急なのもあって、後ろの列でも快適に観戦できたし、プログラムがさくさく進むし、お昼休みに公式練習があったりしたので退屈しなかったですし。
ただ気温が上がるにつれどんどん足場が崩れてきて、立っているだけで転んだりしましたが(汗)。しかも2回。

何より、日本人選手への声援がひときわ大きいのは当然としても、途中で失敗して転倒した人にも頑張れって声援が飛び、最後までゴールしたら拍手が沸くような、ある意味運動会の応援のようなまったり感が心地よかったのでした。
ただ、名前コールしたあとのファンファーレが


暴 れ ん 坊 将 軍 の テ ー マ



…だったのは誰の趣味だ(冒頭部分だけですが)。


午前中は公式練習と予選。
女子は29人、男子に至っては50人近く(汗)いたのですが進行が早かったのであっさり終わってしまいました。前日の雨でバーンがぐずぐずになってるのか、第1エアの着地で足を取られたり転倒したりコースアウトする選手が続出。
まあ、それを差っぴいても○国のレベルの低さは異常でしたが(一応伏せてみた)。第1エア、男子も女子もトリック決めないでジャンプして着地するだけって何それ。第2エアも半端なスプレッドだけだし。や、まあ、あの難しいコースを転ばないで降りてこられただけでもある意味立派なんですが。ぶっちゃけ第1エアまで辿り着けなかった人いたくらいだしな(汗)。
それでも韓国の方がまだ形になってたぞ(あっ)。女子はひとり決勝進みましたしね。

附田雄吾。
そんで決勝。
順当だった女子、番狂わせの男子というところでしょうか、一言で言うと。
愛子嬢は決勝で2位のジェニファーに2点近く差付けたの見た日には何の出来レースかと一瞬思いましたが、帰宅してから録画中継見て納得。彼女ひとりだけ今回はレベルが違いました。まあ、ジェニファーとガチで勝負して勝ってほしいというわしの願いは一応叶ったので満足。
里谷女史が9位に終わったことはまたあとでいろいろ言われそうですが、少なくともあの人のターン技術は今でも一級品ですよ。タイムだけなら伊藤みきより上でしたもの。逆言うとみきてぃが4位に終わった理由は間違いなくそこだよなあと。愛子嬢がトリノでメダル取れなかったのと同じで。

男子は、予選の上位3人が決勝で全員ミスるというかなりアレな展開でした(汗)。特に絶対ガチだとおもってたアレックス・ビロドーとギルバート・コラスがこけたのがなー。かといって表彰台立った3人も実力ある人たちばっかりだし、いい試合でした。
あと全体的に、バックフリップやコーク720は割とやる人多いせいか、フロントフリップとかの方がお客さん受けはよかった気がします。


■日曜日。
現地で見ていてほー、と思ったのが、予選はシングル方式ということと(男女各上位16名が決勝進出は一緒)、決勝の進行順がCSの放映と違うこと。
女子1回戦-男子1回戦-女子準々決勝-男子準々決勝-女子準決勝-男子準決勝-女子3位決定戦-女子決勝-男子3位決定戦-男子決勝、の順でした。W杯はどうなんでしょ。

http://www.inawashiro2009.jp/index.html
あと公式でリザルト見て初めて知ったのですが、5位以下はシングルモーグルと同じスコア計算で順位決まるのね。まあ5-8位決定戦とか9-16位決定戦とかやってたらきりがないしな(笑)。
あ、それとせっかく公式サイトあるんだから、結果だけでなく事前にエントリーリストもアップしてほしかったわー。現地でビブNoだけ見ても正直誰が誰だか(汗)。


タピオ・ルースァVSジャスパー・ビヨルン@準々決勝
で、現地で見ていた感想ですが…やっぱデュアルは面白いわ。2人同時に滑ることで、技術の優劣だけでなくお互いの滑りの性格の違いまではっきり見て取れるのが凄く楽しい。そういう意味では速くても荒削りな人より丁寧に滑る人のほうが有利かなという気もしましたが(男子決勝で西が負けたのもその辺の差かなというのがわしの印象。スピードは互角でしたし)。
男子のギルバート・コラスが予選落ちして、女子は1回戦でジェニファーとマルガリータが消えるといういきなり波乱の展開から始まりましたが、特に1回戦は接戦が多くて凄い楽しかった! 先にゴールしたほうが必ず勝つわけではないという番狂わせも度々起きましたし。
あ、昨日シングルで決勝にぎりぎり残った韓国の女の子、なんとデュアルも予選通過して1回戦でジェニファーに勝っちゃったのにはびっくり。まあジェニファーがミスったのもあるにせよ、世界王者に勝った事は自信持っていいと思う。

あと、報道であんまり触れてもらえないので里谷女史のこともちょっと書いておこう。
愛子嬢が殆ど余裕で勝ちあがってたのに対し、この人は1回戦も準々決勝もほんと接戦でした。リステルのコースは第1エアーと第2エアーの間がが長いので、スタートで多少出遅れても黙々とターンで差を詰めていくところはさすがベテランだなあと。準決勝も実はタッチの差で彼女が先にゴールしてたんですが(わしゴール横にいたから間違いない)、ミスが響いて敗退。3位決定戦は先にハンナがターンでミスったのでチャンスかと思ったんだけど、同様のミスが彼女にも出てやっぱり僅差で敗退。銅メダルとか五輪代表とかいろいろ失ったものは多いかもしれないけど、正直彼女があそこまでやってくれると思わなかったのでわしは嬉しかったです(予選はよっぽどのことがなければ通過してくると思ってたけど、決勝は読めなかった)。準備期間の短さを考えたら善戦したと思います。

今回現地で観戦して、わしにとってのアイドルは愛子嬢だけど、ヒーローはやっぱり里谷女史だと改めて認識した次第。土曜日の予選で初めて女史の滑り見た時素で泣きましたもん。


あー、疲れたけど楽しかった。母方の実家が猪苗代だったことをこれほど感謝したこともありませんわ(笑)。今度はW杯も行こうかなと思ってます。せっかく毎年やってるんだし。
つーか、いい加減デュアルモーグルも五輪の種目に入れましょうよー。せめてオープン競技でもいいからさー(これトリノの時から言ってるな)。


で、例によって写真もいっぱい撮ってきたんですが、雪上の屋外撮影が初めてだったのもあってこれがまあ惨憺たる有様で(汗)。

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選手じゃなくて背景にピントが合ってるのとか、

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何故かフレーミングが右にずれてるのとか(これが異常に多かった(汗))、

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撮るのは成功したんだけど肝心の選手が失敗してるのとか。



そんな失敗写真の山の中から何とか見られそうなのだけピックアップしてみました。
20090307 フリースタイルスキー世界選手権・土曜日。
20090308 フリースタイルスキー世界選手権・日曜日。

一応日曜日分だけ分かる範囲でコメント付けてあります。おひまでしたら、ひとつ。

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