今年もmamoさんの「ジャパンカップ非公式たびのしおり」にチーム紹介のイラストを寄稿させていただきました。2013年から寄稿するようになって今年で7年目になりますが、今年は参加選手の変更が何度もあってかなり大変でした…。
現地でちょいちょいご質問いただいたので、久々に制作プロセス的なものもまとめてみたので参考になれば幸い。(以前ちょっと書いたのはこちら)
しおりのイラストを流用して作った横断幕。
わたくし一応宇都宮生まれなので、せめてもの応援の気持ちで。
前回描いた横断幕が黒の帯で若干重たかったので、今回は明るい色にしようとピンクにしてみました。…3度目がないことを願います。
制作プロセスっぽいやつ。
似顔絵のコツ(書き方・描き方)Illustratorで簡単に写真からイラストへ | 東京上野のWeb制作会社LIG
こんにちは、デザイナーのぺちこです。 さて、去る2014年のクリスマス、LIGではSHIFTBRAINさんと合同でクリスマス企画を実施しました。私は企画にはそんなに直接関わっていないのですが、4名(+お蔵入り1名)のサンタクロースさんの似顔絵イラストを描き、 特設サイト で使っていただきました。 …
いきなり参考記事丸投げで申し訳ないのですが、自分がイラストを描く上でいちばん参考にした記事がこちらです。ツールはIllustratorですが(自分が普段使っているのもこれです)、特徴の捉え方とかは参考になるのでは。
日本人選手の場合。
まず、NIPPOの初山選手と中根選手を例に進めていきたいと思います。
たびのしおり用のイラストは基本的に「耳から下は全部共通のライン」なので、髪型と顔のパーツの配置で選手を描き分けています。
目と目の間隔、目と眉の間隔、顎に対する口の大きさ、などを見ながら顔パーツを描いて、それを顔の中に配置します。
写真を見比べながら顔のパーツの大きさや位置を決めるのですが、ここで自分が重要視しているのが、
①髪の生え際から眉までの長さ(おでこの広さ)
②眉から口までの長さ
③口から顎の先までの長さ(顎の大きさ)
です。
写真を見ると初山さんは上の3つの長さがほぼ平均的、中根さんは眉から口までが長めで顎が小さめ。
ただ、輪郭は動かさないので、中根さんの方だけ口の位置をやや下げて顎を小さく見せています。
あとふたりとも顔の幅に対して口の幅が小さいので、口は小さめです。
あ、これは全部正確な寸法ではなくて、あくまで見た目の印象の話です。
あとは写真を見ながら位置をちまちま微調整して近づけていきます。
個人的にパーツの位置と大きさと同じくらい気を遣うのが「上まぶたのライン」で、初山さんの方が写真と比べてちょっと違和感があったので修正。
右が修正後です。違いわかりますでしょうか。(まぶたのラインと瞳の位置をちょっとだけ修正しています)
あとは日本人選手は外国人選手に比べて顔が幼い印象なので全体的に目の位置を下げたり、若い選手は目をやや大きめに描いたり、この辺は漫画の描き方とかとあんまり変わらないかと。
海外選手の場合
今度はEFエデュケーションファーストのフィニーとウッズで。(あんまり適切な写真がなくて申し訳ない…)
海外選手も基本的に描き方は同じですが、ふたりとも顔が面長…というか前述の①~③がどれも長いので、普通に描くと縦長になりすぎて画面内に収まりきらなくなってしまいます。
なので、ここは妥協…というか、どの部分を優先すればいちばんそれっぽくなるかをパーツを動かしながら様子見て調整します。
最終的にこうなりました。フィニーは②、ウッズは①と②を優先しています。
(ただおでこの広さは人によっては気にするので、選手にプレゼントする予定のイラストは要注意。わたしアイゼルにダメ出しされたことがありますw)
あと個人的に気を付けているのが「並べた時同じ顔にならないようにする」ことです(特にスペイン系の選手は気を抜くとみんな同じ顔になる…)。全部の選手を1つのファイルで並べて描いてるのはそのためです。
とまあごちゃごちゃ描いてきましたが、似顔絵はいざとなったら横に名前書いておけばいいので、あんまりこだわらないで自由に描いていいと思いますw
たびのしおり収録イラスト+α
以下、今回制作したイラスト一覧です。
しおりに載せていただいたイラスト以外にも依頼を頂いて描いたものや、出場選手発表前に描いたのでしおりには掲載していないイラストもまとめて掲載してます。(★が付いているのがジャパンカップ出場選手)
今年気が付いたら41人も描いてて流石に自分で呆れました…ジャパンカップ何チーム出ると思ってるんだ…(A.クリテリウムスペシャルチーム込みで22チーム)